美味しいCPO探し、ガイドします。 CPO TREASURE HUNTING

ハイクオリティなRXが選び放題。時を超えた一台に出会えるレクサスCPO!

CPO店舗を直撃取材して「実際のとこ、どうなの?」を掘り下げる新連載“CPO トレジャーハンティング”。
第一弾はCPOでもNo.1人気のクロスオーバー「RX」をクローズアップ。
モータージャーナリスト、小沢コージ氏が、見て・触れて・乗って、CPO RXのリアルな魅力に迫ります。

今回のCPO “TREASURE HUNTER”KOJI OZAWA小沢コージ氏
モータージャーナリスト。クルマだけでなくマニアやバイク、時計も語る「バラエティ自動車評論家」を時に名乗る。
日本カー・オブ・ザ・イヤー 2015-2016 選考委員。
まるで初恋の人にいま出会ったよう? まるで初恋の人にいま出会ったよう?

 いやもうビックリである。久々に目からウロコが落ちたキブンだ。それは今回初めて訪れたレクサスCPO店舗。不勉強ながら、正直に言えば良くあるプレミアムブランドの認定中古車セクションだと思い、1歩足を踏み入れてもう愕然。なんじゃこりゃ! もはやレベルが違うじゃないか!! まさしくそこは一種のリアルタイムマシンの世界であり、奇跡の出会いが待っていたのだ。
 一見、確かに普通の中古車ショップにも見える。だが、みなさんも機会があれば1台1台をマジマジと、虫眼鏡でも使ってディテールを見つめて欲しい。グリルのメッキ部分、窓枠のゴム部分、そもそも塗装になんのクスミもないことに気づくはず。まさしく驚異レベルの新車同然の輝きだ。特に今回は取材時に雨が降っていたので良く分かったが、塗装面に雨水がベタっと馴染まず、ワックス塗りたて状態のように水玉がコロコロと転がっていく。信じられない。
 ここまで来ると根本から中古車選びが変わってしまう。そう、「時が無視出来る」のだ。今、中学生に戻って当時憧れた彼女にドキドキしながら「つ、つきあってください!」と言えるような奇跡のクルマ選びが可能になるのだ。

ずらりと並んだRX。そのクルマも新車同様の輝きに驚く。水滴がコロコロと転がっていく。

一般的な中古車ではクスミやすいメッキ部分や、劣化しがちなゴム部分も、レクサスCPOではこの美しさ!

6年前のRX350に乗ってびっくり!CPOは“奇跡のタイムマシン”か? 6年前のRX350に乗ってびっくり! CPOは“奇跡のタイムマシン”か?

 まず最初に乗った初代レクサスRX350が素晴らしかった。今回試乗したのは、新車登録から6年が経過した2010年式のRX350特別仕様車“Art Works”だが、内装を見てびっくり! こんなことがあり得るのか? 距離2万キロでほとんど走ってないのはわかる。だが試乗したクルマのシートは数ある内装の中でも特に汚れの付きやすい、明るいクリームとレッドの2トーンのファブリック表皮。ちょっと泥が付いたり、革カバンの塗料が付いたらおシャカになるが汚れもキズもまったくない。特に乗り降り時に負担がかかる運転席の右側座面にもシワらしいシワがないのに驚く。さんざん中古車に乗り尽くした小沢だが、これはほぼ奇跡と言っていい。
 お次は肝心の走りだ。見てくれだけ良くても走りがヘナチョコだと、見た目は素敵でもトークがツマラナイ人のようにガッカリするがレクサスCPOは違う。RX350のパワートレインは280ps&35.5kgmのパワー&トルクを持つ3.5リッターV6と6ATの組み合わせ。
 燃費こそ多少今のクルマに劣るが力強さは遜色なく、逆に4気筒エンジンが主流となった今、このV6は発進からより滑らか。特に感心するのは乗り心地の良さで、根本のボディ剛性感の高さはもちろん、サスペンションは見事にショックを吸収していく。
 厳密に言うと、最新RXのようなシャープなハンドリングや軽快感とは異なるが、独特の重厚感はこれはこれで魅力あり。しかも驚くのは6年前のクルマとは思えないヘタり感のなさ。中古車はどうしてもゴムブッシュやサスペンションのダンパーの性能が落ち、特に荒れた路面でバタツクものだがそれがない。よほど保存状態が良く、丁寧に乗っていたに違いない。まさに時を超えた奇跡の出会いだ。レクサスCPO!

個人的に一番バランスがいいと思うのがガソリンモデルのRX350。

汚れが目立ちがちな明るい色のファブリックなのに、とても6年前のクルマとは思えないこの美しさ。

こちらも捨てがたい第2の奇跡!お次はいまどきのワイルドマスクRX450h こちらも捨てがたい第2の奇跡!お次はいまどきのワイルドマスクRX450h

 次は先代RXのハイブリッドモデル、2013年式のトップグレードRX450h“version L”に乗ってみる。今から3年前のモデルで、マイナーチェンジを経てフロントマスクが現行レクサスに通じる「スピンドルグリル」に生まれ変わっている。この頃からレクサスは「Amazing in Motion」のキャッチコピーと共に、攻めの姿勢を打ち出し、デザインから走りの味付けまでワイルド化していったのだ。あらためて見比べてみると、マイナーチェンジ前の先代RXのマスクもエレガント。ボディは欧米人だが、顔は東洋系みたいな魅力だ。その上顔をさらにハーフっぽくしたのがマイナーチェンジ後のマスク。小沢からしてみるとどちらも魅力あり!だ。
 不肖小沢は、奇跡のハイクオリティ中古車、レクサスCPOの魅力はここにもあると考える。なぜならちょっと前のレクサスにも独特の魅力があり、それをあり得ない新車レベルの状態で味わえるからだ。ポイントは輸入車並みの走りの重厚感や作りの良さを備えつつ、日本車レベルの信頼感が得られること。声を大にしては言えないが、輸入車にはリスクがある。すべてではないが、運が悪いと、5年落ちや走行5万キロを超えた辺りで大きな故障に出会う。ところが国産のレクサスならそれがまずない。
 さて今回試乗したRX450hだが、これまた外装はもちろん内装のレベルがとんでもなく高い。今回は最上級の“version L”でクリーム系の本革仕様。レクサスだけに、本革のそれも上質で柔らかい部分を使っているがゆえ、運転席座面こそ多少シワが残っていたが、それ以外は「まさに新車!」と言っていいクオリティ。3年落ちで走行1万7000kmと距離は少ないが、それ以上に状態がいい。
 肝心の走りだが、パワートレインは249psの3.5リッターV6とハイパワーモーターを組み合わせたハイブリッド。ギアボックスはCVTだけに独特の滑らかさで発進する。最初の発進から完全にEV状態。これはハイブリッドバッテリーが十分に充電されている証拠で、間違いなく保存状態はいい。なにより独特の静かさと滑らかさだ。試乗したのがエアサス装着車だっただけに、RX350より無駄な振動が入ってこないだけでなく、とにかく静か。特にアクセルをオフするとエンジンが止まり、EV状態に切り替わる。そのままアクセルをゆっくり踏み込んでもまずエンジンはかからず、別次元の上質感が得られる。
 ナビモニターなどもイマドキのレクサスと変わりない見やすさだ。左右独立で温度調整できるフルオートエアコン、プレミアムサウンドシステム、スマートエントリーシステム等々。どれを取っても日常的な使い勝手に不満はない。

マイナーチェンジで「スピンドルグリル」を与えられたフロントマスクは、最新のレクサスに通じるワイルドさ。

マイナーチェンジ前のRX450hのフロントグリルもエレガント!
新車並みの品質で好きな世代を選べるのもCPOの魅力。

ゼネラルマネージャーが語るレクサスCPOのモノが違うわけ ゼネラルマネージャーが語るレクサスCPOのモノが違うわけ

 価格帯はRX350が300万円前後から、RX450hが400万円前後からと、単にプライスだけを見れば決して安くはない。だがこの品質レベルを考えると高くはない。それどころか中身や保証レベルを考えるとお買い得。ある意味、各世代を新車レベルで!という新中古車ビジネスを確立したとも言えるのがレクサスCPOなのだ。
 良くある認定中古車ビジネスの一歩上行くレクサスCPO。今回取材させていただいたレクサスCPO世田谷 ゼネラルマネージャーの成田伸二氏は言う。
「CPOは選びからして違います。ハイレベルな指標を設け、傷や汚れ等に従って 厳格に選別しています。CPOは厳格な基準をクリアしたクルマの証です。」
 それを聞いて小沢は今回驚かされた理由がよく分かった。中古車のレベルを保証するのは「選び」に尽きる。クルマのクオリティは年式、距離だけでははかれない。保存状態であり、乗る人、乗る環境によってまったく変わってしまう。例えば海沿いで仕事用にお客を運ぶために使われたクルマがあったとしよう。それは間違いなく距離以上に劣化するし、傷むし汚れる。ところが都内で少ししか乗らない、お金持ちの奥様のクルマがあったとする。しかも屋根付き駐車場保管で毎回キッチリ点検に出していた。そういうクルマは問答無用に程度がいい。そういう状態を、レクサスCPOはしっかり見極めて、いいクルマのみを販売しているのだ。
「大多数のCPOは、レクサス店舗に入ってきた下取り車から、品質に応じて選別されたものです。レクサスの新車には半年に一度の無料メンテナンスが3年間付いていますから、使い方や状態がわかっているクルマを扱う上に、更に選別しているから悪いクルマが出るはずがないのです」
 クルマ界を散々みてきた小沢は知っているが、正直中古車オークションを通ってきたクルマは素生がわからない。一見キレイでも、エンジンはあまりオイル交換をしてなかったり、保管がヒドかったりする場合もある。しかしレクサスCPOにはそれはあり得ない。顧客管理がしっかりした中古車を扱い、さらに選び抜いた上質車だけを販売している。
「だからこそCPOは中古車でありながら距離無制限の2年保証を付けられるんです。」
 まさにレクサスだからこそ可能になったハイクオリティ中古車、それがレクサスCPOの本質なのである。

フロントフードを開けてさらに驚いた。
このエンジンルームの美しさを見て欲しい!

ラゲージルームも美しい。一体どれだけ大切に乗られていたのか。
貴重な「箱入り娘」に出会ってしまったようなキブン。

今回の“CPO TREASURE HUNTING”
取材協力店:レクサスCPO世田谷

CONTENTS INDEX
  • CPO TREASURE HUNTING Vol.1
    Vol.1 ハイクオリティなRXが選び放題。
    時を超えた一台に出会えるレクサスCPO!
  • CPO TREASURE HUNTING Vol.2
    Vol.2 CPOが充実した今こそ手に入れたい
    魅惑のスポーツセダン、IS